sandtale-fromのブログ

UNDERTALE AUになります。砂漠化の世界、救うのは一輪の金色の花

フロギー FIGHT



何かを理解しているわけではない。


何を望んでいるのか何を考えているのか、その表情はフリスクですらわかりかねる。


トリエル、フラウィー以外のモンスターを見たのは初めてだった。


調べようと思った。どんな構造をしていてどう動いているのかを。


よく見ると上はカエルの顔をしているのに体はまるでトンネルのような空洞ができており、顔のようなものが入っているように思える。


観察をし終えた後だった。


「!? 痛い!」


突如として背中に痛みが走った。びっくりしたこともあり、頭が混乱する。
振り返るとそこには豆ほどの羽の生えた小さなものが一時的に止まってはこちらへ向かってくる。
あれに当たったのか、小さいのにずいぶんと攻撃的だ。
あのカエルのモンスターからか。


まだ向かってくる。あと四つ同じものがあるだろうか。
動きは単調だ。
円を描くように動き回る。これなら当たらない。


ゲコゲコとカエルらしい鳴き声を発するモンスター。
一見かわいらしいが、トリエルと違って何の前触れもなく攻撃してきた。


拒絶された…?


このままではまた攻撃されるのではないか?
トリエルからは他のモンスターにあった場合は楽しくお話をしてみたら?と言われたけれど、攻撃してくるなんて聞いてなかった。


もしかしたらフラウィーが言っていた通りなのでは?
フラウィーの言葉が頭に響く。
それはまるで耳元でささやいているかのようだ。


”殺られる前に殺るんだよ”


決意を抱くんだ”


僕はポケットに入っていたお守りを取り出す。



*Determination



折りたたまれてコンパクトにポケットに収納されていたサバイバル用の折りたたみナイフ。
その刃を出す。


まずは一発。切り裂いた。


ニャーとまるで猫のように甲高い声を上げるカエル。


彼?は痛みで震えているようだ。
それでもさっきと同じように僕に攻撃をしてくる。


相手が攻撃なんかしなければ僕だって攻撃しないのに、どうしてわかってくれないのだろう?


また、円を描くように動いて弾をすべて躱す。
攻撃が止んだ所でまたもう一発ナイフで切り裂く。


ニャーとまた痛々しい悲鳴を上げる。
それでもまだ弾をこちらに飛ばして、ここから逃げ出そうと僕に背中を向けて走り出すカエル。


逃げてくれるなら、それでいい。
最初に当たった弾が痛むけど、これで………



【こんなことで満足すると思っているの?】



「!?」



誰の声だ!?見渡しても誰もいない。



【あいつ、フロギットっていうんだけどね。ここで逃がしたらまたやってくるよ】


【停戦なんてしちゃだめさ。望まないことをしてはいけないのさ】


【ささ。そのナイフ貸してよ】


一方的に話をされた後、ナイフを持っていた僕の右腕が勝手に動く。


「え?待って、一体なにをするの!?」


右腕だけではなく、体全体も勝手に動いていた。


【人が選んだ道を歪ませちゃいけないんだよ】


その言葉を最後に僕の体は振りかぶってナイフを投げた。
フロギットと呼ばれたカエルに向かって。


それは見事にフロギットの背中に当たり、ギャッという悲鳴が響く。


仰向けに倒れ、さらさらと何かが舞う。近づいてみてみた。
これは、塵だ。真っ白の塵。フロギットの体は塵と化していた。



死んだ…のか?


そう思うと全身から血の気が引いていくのを感じていた。
冷や汗と背中に伝わる気持ち悪い感覚。


それから逃げたくなってナイフを拾い、急いでHOMEに帰って自分の部屋に閉じこもった。
大好きなはずのトリエルが作ってくれたパイも食べずに閉じこもった。
帰ってきたトリエルが心配そうにしていたが具合が悪いと言えば引き下がってくれた。


そして次の日になった。




フロギー FIGHT  end



FIGHTを選んだ場合になります。
何もわからずに攻撃して倒しちゃったって方も中にはいますよね?
でもフロギーは武器でも変えない限り三回攻撃しないと倒せないので停戦のチャンスはちゃんとあったりします。


今回はサバイバルナイフですが、補足として今の段階では棒切れと同じ攻撃力になっています。LVが圧倒的に足りませんから致し方ないです。

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